
小豆色を色鉛筆で作りたいと思っても、何色をどう重ねればいいのか迷ってしまいますよね。
赤を塗ってみたけれど派手すぎたり、茶色を足したら暗くなりすぎたりと、うまくいかない経験をした人も多いはずです。
実は、小豆色は特別な色鉛筆がなくても、赤・茶色・紫を正しい順番と力加減で重ねるだけで再現できます。
大切なのは、混ぜるのではなく「少しずつ近づける」という考え方です。
この記事では、色鉛筆初心者でも失敗しにくい小豆色の作り方を、基本の考え方から具体的な配色パターン、塗り重ね手順、失敗したときの直し方まで丁寧に解説しています。
12色セットでも実践できる方法なので、学校の美術や趣味のイラスト、塗り絵にもすぐに活かせます。
落ち着きがあり、上品で和の雰囲気を持つ小豆色を、色鉛筆で一緒に再現していきましょう。
色鉛筆で小豆色を作る方法とは

この章では、色鉛筆を使って小豆色を再現するための基本的な考え方を解説します。
最初に色の正体を理解しておくことで、後の重ね塗りが一気に楽になります。
小豆色とはどんな色か
小豆色とは、赤をベースに紫と茶色が混ざった、ややくすみのある赤茶系の色です。
鮮やかな赤よりも落ち着いていて、和の雰囲気や大人っぽさを感じさせるのが特徴です。
例えるなら、真っ赤なリンゴではなく、煮た小豆の皮のような深みのある赤ですね。
このため、小豆色はかわいらしさよりも上品さや安心感を表現したいときに向いています。
| 色名 | 印象 | 小豆色との違い |
|---|---|---|
| 赤 | 明るく強い | 小豆色にはくすみが足りない |
| えんじ色 | 暗く重厚 | 小豆色より黒みが強い |
| 小豆色 | 落ち着きと温かみ | 赤・紫・茶の中間 |
小豆色は「赤をくすませた色」だと理解することが、再現への近道です。
なぜ色鉛筆では作りにくいのか
色鉛筆で小豆色を作るのが難しい理由は、最初から小豆色という名前の色が入っていないからです。
さらに、絵の具と違って色鉛筆は混ぜて一色にすることができません。
その代わりに行うのが重ね塗りという方法です。
重ね塗りとは、複数の色を薄く何層も塗り重ねて、目で見たときに混ざって見せる技法です。
これは、色のついたセロハンを何枚も重ねて色を作る感覚に近いです。
| 絵の具 | 色鉛筆 |
|---|---|
| パレット上で色を混ぜる | 紙の上で色を重ねる |
| 一度で色が決まりやすい | 少しずつ調整できる |
一気に濃く塗ろうとすると失敗しやすいのが、色鉛筆で小豆色を作る最大の落とし穴です。
薄く、優しく、何色も重ねる。
この意識を持つだけで、小豆色の再現度は大きく変わってきます。
色鉛筆で小豆色を作る基本の考え方
ここでは、色鉛筆で小豆色を作るうえで欠かせない「考え方」を整理します。
どの色を重ねるか以前に、この発想を知っているかどうかで仕上がりが大きく変わります。
赤だけでは小豆色にならない理由
最初に多くの人がやってしまうのが、赤色を強く塗って小豆色に近づけようとする方法です。
ですが、どれだけ赤を重ねても、鮮やかさが増すだけで小豆色にはなりません。
なぜなら、小豆色にはくすみが必ず含まれているからです。
小豆色は、赤に紫や茶色、ほんの少しの暗さが加わった色です。
これは、真新しい赤い絵の具ではなく、時間を重ねた自然素材の色に近いと言えます。
| 状態 | 色の印象 |
|---|---|
| 赤だけ | 明るく主張が強い |
| 赤+くすみ | 落ち着きと深みが出る |
| 小豆色 | 温かく上品 |
小豆色の正体は「赤を落ち着かせた色」です。
この意識を持つだけで、色選びの方向性が一気に明確になります。
重ね塗りで色を作るという発想
色鉛筆では、絵の具のように色を混ぜることはできません。
その代わりに使うのが、重ね塗りという方法です。
重ね塗りとは、複数の色を薄く塗り重ね、目で見たときに色が混ざって見える状態を作る技法です。
一色ずつ完成させるのではなく、少しずつ近づけていく感覚が大切になります。
例えば、小豆色を作る場合は次のような順序になります。
| 段階 | 役割 |
|---|---|
| 赤 | 色の土台を作る |
| 茶・紫 | くすみと深みを加える |
| 黒(少量) | 全体を引き締める |
ここで大切なのは、どの色も一気に塗らないことです。
強く塗ると紙の目が潰れ、後から色を重ねても濁って見えてしまいます。
力を入れて塗るほど、修正が難しくなる点には注意が必要です。
薄く塗って、様子を見て、また重ねる。
この繰り返しが、色鉛筆で美しい小豆色を作る最大のコツです。
小豆色を作る基本配色パターン
ここでは、色鉛筆で小豆色を作るための具体的な配色パターンを紹介します。
どれも特別な色鉛筆を使わず、一般的なセットで再現できる方法です。
赤+茶色で作る王道パターン
もっとも失敗しにくく、初心者におすすめなのが赤と茶色を重ねる方法です。
この組み合わせは、小豆色の「赤茶」の要素を素直に再現できます。
手順としては、まず赤を下地として薄く塗ります。
次に、その上から茶色を軽く重ねていきます。
茶色は一度に濃く塗らず、少しずつ色味を確認しながら重ねるのがポイントです。
| 使う色 | 役割 |
|---|---|
| 赤 | 小豆色のベース |
| 茶色 | くすみと温かみ |
赤が主役、茶色は引き立て役という意識が大切です。
茶色を入れすぎると、ただの茶色になってしまうので注意しましょう。
赤+紫で作る上品な小豆色
少し大人っぽく、和風寄りの小豆色を作りたい場合は紫を使います。
紫は赤に深みと落ち着きを与えてくれる色です。
まず赤を薄く塗り、その上から紫をほんのり重ねます。
このとき、紫は「影をつける」感覚で使うのがコツです。
| 仕上がり | 向いている用途 |
|---|---|
| 赤+紫 | 和風イラスト、着物、和菓子 |
紫を強く塗りすぎると、ワインレッド寄りになる点には注意が必要です。
赤が見えなくならない程度に重ねるのが、美しい小豆色への近道です。
赤+茶+黒で深みを出す方法
よりリアルで深い小豆色を目指す場合は、黒をほんの少し使います。
ただし、黒はとても影響力が強い色なので慎重に扱いましょう。
基本の流れは、赤→茶色→黒の順番です。
黒は線を描くのではなく、軽くなでるように重ねるのがコツです。
| 色 | 使い方の注意点 |
|---|---|
| 黒 | ごく薄く、全体に均一に |
黒は「最後の仕上げ」として使う色です。
暗くなりすぎた場合は、赤を上から重ねて調整することもできます。
一度で完成させようとせず、少しずつ理想の小豆色に近づけていきましょう。
失敗しない色鉛筆の塗り重ね手順
下地に使うべき色と塗り方
小豆色作りの最初の一歩は、下地の赤をどう塗るかです。
ここで強く塗ってしまうと、後から色が乗らなくなります。
下地の赤は、力を抜いて紙の白がうっすら見える程度に塗るのが理想です。
方向をそろえて、同じリズムで塗るとムラが出にくくなります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 筆圧 | 色が乗るか乗らないか程度 |
| 塗り方 | 一方向にそろえる |
最初の赤は「完成色」ではなく「土台」だと考えましょう。
中間色を重ねるタイミング
赤の下地ができたら、次に茶色や紫を重ねていきます。
ここが小豆色らしさを作る一番大切な工程です。
中間色は、一度塗ったら必ず少し離れて全体を見るようにします。
近くで見すぎると、塗りすぎに気づきにくくなります。
| 重ねる色 | 役割 |
|---|---|
| 茶色 | 温かみと自然な赤茶感 |
| 紫 | 深みと和の雰囲気 |
ここで色を入れすぎると、後戻りが難しくなります。
少し足りないかな、くらいで止めるのが成功のコツです。
仕上げで暗さを調整するコツ
最後に、全体を見て明るすぎる場合のみ、黒を使います。
黒は塗るというより、影をなでる感覚で使うのがポイントです。
紙に軽く触れる程度で、全体に均一に重ねます。
一部分だけ黒くすると、汚れた印象になるので注意しましょう。
| 状態 | 対処法 |
|---|---|
| 明るすぎる | 黒を極薄く重ねる |
| 暗くなりすぎた | 赤を上から重ねて調整 |
仕上げは「足す」より「整える」意識が大切です。
この手順を守るだけで、小豆色の完成度は大きく上がります。
よくある失敗例と修正方法
ここでは、小豆色を作る途中で起こりやすい失敗と、その直し方を解説します。
やり直しがきくのが色鉛筆の良いところなので、落ち着いて調整していきましょう。
暗くなりすぎた場合の対処法
黒や茶色を入れすぎると、小豆色というより焦げ茶に近づいてしまうことがあります。
この場合、消しゴムで消そうとすると紙が荒れやすく、逆効果になることが多いです。
対処法としては、上から赤を薄く重ねて色味を戻します。
この赤は下地よりもさらに弱い筆圧で、全体にふわっとかけるのがコツです。
| 状態 | おすすめの修正 |
|---|---|
| 暗すぎる | 赤を薄く重ねる |
| 黒っぽい | 赤+少量の紫 |
暗くなりすぎても、赤を足せば戻せる場合がほとんどです。
紫寄り・茶色寄りになったとき
紫を入れすぎるとワインレッドのようになり、茶色が多いとただのブラウンに見えてしまいます。
どちらも小豆色から少し外れた状態です。
紫寄りの場合は、赤と茶色を少しずつ重ねて中和します。
茶色寄りの場合は、赤を中心に、必要であればごく少量の紫を足します。
| 寄りすぎた色 | 戻し方 |
|---|---|
| 紫寄り | 赤+茶色を追加 |
| 茶色寄り | 赤+少量の紫 |
一度に複数色を足さず、必ず一色ずつ試すことが重要です。
色の修正は、少し足して確認する、を繰り返すのが基本になります。
紙が汚く見える原因と改善策
小豆色を塗っていて、色は近いのに汚れて見えることがあります。
これは、筆圧が強すぎて紙の目が潰れているのが原因です。
こうなった場合、これ以上重ね塗りをすると改善しにくくなります。
対策としては、同系色で全体を軽くなでて質感を整える方法があります。
| 原因 | 改善策 |
|---|---|
| 筆圧が強い | 軽いタッチで全体を均す |
| 色数が多すぎる | 赤・茶・紫に絞る |
小豆色は「塗り重ねすぎない」ほうが美しく見えます。
うまくいかないときは、一度手を止めて全体を見ることも大切です。
小豆色と似た色との違い
小豆色を作っていると、えんじ色やワインレッドと似てしまうことがあります。
この章では、よく混同されがちな色との違いを整理して、小豆色らしさを見極める目を養います。
えんじ色との違い
えんじ色は、小豆色よりも黒みが強く、全体的に暗い赤色です。
落ち着きや重厚感があり、格式高い印象を与える色として使われます。
一方で、小豆色はえんじ色ほど暗くならず、赤茶の温かみが残ります。
そのため、柔らかさや親しみやすさを表現したい場面に向いています。
| 色名 | 特徴 |
|---|---|
| 小豆色 | 赤茶寄りで温かい |
| えんじ色 | 黒みが強く重厚 |
えんじ色に見えたら、赤を足して明るさを戻すのがコツです。
バーガンディーとの違い
バーガンディーは、紫みの強い濃い赤色です。
ワインを思わせるような、洋風で大人っぽい印象があります。
小豆色と比べると、バーガンディーは紫の主張がはっきりしています。
小豆色は、あくまで赤茶をベースに、紫が控えめに混ざる色です。
| 比較項目 | 小豆色 | バーガンディー |
|---|---|---|
| 紫み | 控えめ | 強い |
| 印象 | 和風・自然 | 洋風・高級感 |
紫を入れすぎると、小豆色ではなくバーガンディー寄りになります。
ワインレッドとの見分け方
ワインレッドは、赤と紫がはっきり混ざった鮮やかさのある色です。
光沢感や強さを感じやすく、存在感のある色として使われます。
小豆色は、ワインレッドよりも彩度が低く、マットな印象です。
紙の白をうっすら残す塗り方をすると、小豆色らしさが出やすくなります。
| ポイント | 小豆色 | ワインレッド |
|---|---|---|
| 鮮やかさ | 控えめ | 高い |
| 質感 | 落ち着き・マット | 華やか |
小豆色は「派手にしない」ことが最大の特徴です。
似た色との違いを意識することで、狙った小豆色に近づけやすくなります。
用途別・小豆色の使い分け
小豆色は、使う場面によって少しずつ表情を変えると、より魅力的に見えます。
ここでは、イラスト・塗り絵・和風モチーフという代表的な用途別に、小豆色の使い分け方を解説します。
イラストで使う場合
イラストで小豆色を使う場合は、主役になりすぎない「支え役」として使うのが効果的です。
例えば、服の一部や背景の差し色として使うと、全体が落ち着いて見えます。
作り方としては、赤をベースにして、茶色をやや多めに重ねるとイラスト向きになります。
紫は控えめにし、彩度を下げすぎないことがポイントです。
| ポイント | 意識すること |
|---|---|
| 彩度 | 下げすぎない |
| 役割 | 主役を引き立てる |
イラストでは「少し明るめの小豆色」が使いやすいです。
塗り絵・デッサンで使う場合
塗り絵やデッサンでは、より自然で落ち着いた小豆色が向いています。
果物、和菓子、布など、実在する素材を描くときに特に相性が良いです。
この場合は、赤の下地に茶色と紫をバランスよく重ねます。
最後に黒をごく薄く入れることで、立体感と重みが出ます。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| 茶色 | 素材感を出す |
| 黒 | 影と奥行き |
塗り絵では、ムラを恐れず重ねることがリアルさにつながります。
和風モチーフに使う場合
着物、和菓子、和柄など、和風モチーフには小豆色がとてもよく合います。
この場合は、紫寄りの落ち着いた小豆色を意識すると雰囲気が出ます。
赤をベースに、紫をやや多め、茶色は控えめにすると和の印象が強まります。
彩度を抑え、マットな仕上がりを目指しましょう。
| 仕上がり | 印象 |
|---|---|
| 紫寄り | 上品・伝統的 |
| 赤茶寄り | 素朴・温かい |
和風では「派手にしない」ことが小豆色を美しく見せます。
用途を意識して色味を調整することで、小豆色の表現幅は一気に広がります。
色鉛筆で小豆色を作るときのQ&A

ここでは、色鉛筆で小豆色を作るときによくある疑問に答えていきます。
初心者の方がつまずきやすいポイントを中心にまとめました。
12色セットでも小豆色は作れるか
結論から言うと、12色セットでも小豆色は作れます。
必要なのは、赤・茶色・紫または黒が入っていることです。
多くの12色セットには、赤・茶色・黒が含まれています。
紫がない場合でも、赤と青を薄く重ねることで代用できます。
| 必要な色 | 代用方法 |
|---|---|
| 紫 | 赤+青を薄く重ねる |
| 茶色 | 赤+黒を弱く重ねる |
色数よりも「重ね方」のほうが重要です。
子ども向けに簡単な方法はあるか
子ども向けの場合は、色数を絞るのがポイントです。
おすすめは、赤と茶色の2色だけで作る方法です。
まず赤を薄く塗り、その上から茶色を軽く重ねます。
この時点で、十分に小豆色らしい印象になります。
| 対象 | おすすめ配色 |
|---|---|
| 小学生 | 赤+茶色 |
| 中学生以上 | 赤+茶色+紫 |
黒は使わず、失敗しにくい方法を選ぶのがコツです。
おすすめの色鉛筆の色名
メーカーによって色名は異なりますが、よく使われる色は共通しています。
色名にとらわれすぎず、色味で選ぶことが大切です。
| 役割 | 色名の例 |
|---|---|
| 赤 | クリムゾン、スカーレット |
| 茶色 | バーントシェンナ、ブラウン |
| 紫 | バイオレット、マゼンタ |
名前より「見た目」を信じて選ぶのが正解です。
これらを参考に、自分の手持ちの色鉛筆で試してみてください。
まとめ:色鉛筆でも小豆色は再現できる
ここまで、色鉛筆で小豆色を作る方法を段階的に解説してきました。
最後に、この記事のポイントを整理しておきましょう。
小豆色は、赤をベースに、茶色や紫でくすみと深みを加えた色です。
決して特別な色鉛筆が必要なわけではありません。
| 工程 | 意識すること |
|---|---|
| 下地 | 赤を薄く塗る |
| 中間 | 茶色・紫で落ち着かせる |
| 仕上げ | 黒はごく少量 |
色鉛筆では、混ぜるのではなく重ねて作るという発想が何より大切でした。
強く塗らず、少しずつ様子を見ることで、失敗はほとんど防げます。
小豆色は「赤を落ち着かせる」意識で作る色です。
えんじ色やワインレッドと違い、派手さを抑えた自然な赤であることを忘れないでください。
その控えめさこそが、小豆色の最大の魅力です。
一度で完成させようとせず、何度も重ねて近づけることが成功の近道です。
ぜひ、この記事を参考にしながら、自分だけの小豆色を作ってみてください。
色鉛筆でも、十分に美しく、奥行きのある小豆色は再現できます。